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2010.12.29 (Wed)

12月29日 宿命

ある日のことでした。
姪が何やら考え込んでおりました。
そしておずおずと質問してきました。


 「宿命とか宿業って何なん?」

唐突に難しいことを訊いて来ます。 

 「生まれ持った定めのようなもんだ」
 「それって、どういうことなん?」
 「人はみんな平等と言葉では言うけれど、
   実は生まれた時から不平等なスタートをしてるということだ」
 「何だか難しいわ。もっと簡単に言うて」
 「まあ何ちゅうか、あれだな、台所の洗い物。
   寝る前に洗って片付けた人。洗わずにそのまんまにしてた人」
 「だから何?」
 「朝起きて昨日の洗い物から始めなあかん人もいれば、
   すぐにご飯の用意に入れる人もおる。
   これだけでスタートが全然違うし気分も違うやろ。
   人はそれぞれ生まれ持ってきた何かがあるというわけじゃ」
 「じゃあ宿命って悪いことなん?」


いつもなら簡単に「ふ~ん、そうなんだ」で終わるのに、
珍しくいつまでも食い下がる姪。
何か悩み事でもあるようです。


 「残した洗い物も宿命だし綺麗にしておいた台所も宿命だ。
   宿命に良いも悪いもないと言われとる。要はどうするかだ」
 「どうしたらええの?」
 「全部受け入れて乗り越えることじゃ」
 「乗り越えたらどうなんの?」
 「まあ、あれだ、宿命が使命だったことに気づくやろ」
 「あ!なんか、かっこええセリフやん」
 「負けたらあかんちゅうことや」
 「ええこと言うやん。下手に年食っとるわけやないんやね」


ちょっとかおかしな模様です。

 「こらこら。何やその物言いは。
   なんだかお前も誰かに似てきたな」
 「んな、怒らんでええやん。
   ちゃんと話聞いてやったやん」
 「はあ?」
 「な、お小遣いちょうだいな」
 「おお!」
 「大人の宿命やん。使命に変えなあかんで」
 「そこだったか・・・・・・」
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