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2016.07.23 (Sat)

むかし、驚いたこと

もう40年ほど前のことです。
京都の上京区に住んでいた学生の頃。

春先のちょっと寒い日。
かなり髪が伸びてわずらわしくなったので、
ジャンバーをはおって床屋に向かいました。

ぶらぶらと行きの道すがら。
ふと見ると前方の電柱の陰に女性が立っています。
その女性は私の方をじっと見ています。
何じゃこの女は?と横目でチラ見してすれ違ったその時。
女性がサッと私の背後に回り込んで小声で言いました。

 「憑いてますよ」 
 「え!」 
 「祓ってあげます」
 「ええ!」  


そう言うやいなや、
肩をササッとなで、背中を上から下へポンポン叩き、
何やらワシャワシャやってから、

 「憑き物は取れました。今後3年は大丈夫です」

立ち去る彼女の後姿を私は呆然と見ていました 

ふと我にかえって床屋へ向かいました。
今のありゃいったい何者だったんだろう?
路上お祓い師か?ボランティアか?霊能者なのか?
歴史ある京都という街は、大阪とはまた違った意味で、
変わった人種やら風習やらが多いところです。

気分をすっきりさせるため伸びた髪はスポーツ刈りにしました。
外へ出ると日差しもよく、かなり暖かくなっていました。
着てきたジャケットは手に持って下宿へ戻りました。

するとです。
再びあの女がいたのです 
例の電柱の陰にまた潜んでいたのです 
おそらく誰か相手を探していたのでしょう。
先ほどのこともあるし軽く笑顔を向けると、
彼女はサッと私へ駆け寄ってきてこう呟いたのです。

 「あなた。憑いてますよ」
 「でぇええ!さ、さっき・・・」 
 「祓ってあげます」
 「げげ!」 


呆然とする私などおかまいなしに、
1時間前とまったく同じことをワシャワシャやって、

 「ふう。。取れました。。。今後3年は大丈夫ですよ」 

呟いた彼女は満ち足りた表情で立ち去ったのです。

髪の毛をスポーツ刈りにし上着も脱いでいたので
別人と勘違いしたのかもしれません。
でも、こういう類の人たちは、
こんな程度なのだろうと分かった次第です。



 『びっくりして腰ぬけるかと思ったわ』 
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