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2015.10.26 (Mon)

スーパーでの暴行事件

日本からの客人が来たりして、
何だかんだと気ぜわしい10月でした。

黄金色の枯葉が舞い落ちてまさに錦秋のこの頃です 


さて、つい先日のことです。


LIDLスーパーに買い出しに行きますと、
何やら大きな声が聞こえてきました。
微妙に怒っている調子のオランダ人の太い声です。
電動車椅子に乗った大きな体格の男でした。
その男の横には介護人らしき女性もいました。
二人の前には店員が立っています。

内容はよく分かりませんが、
商品を持って何か店員に怒鳴り始めました。
たぶんこんな感じなのだろうと思います。


 『この品はああたらこうたらで、どうなっとるんじゃ?』
 『それに関してはもう、ああたらこうたらですね』
 『何を言うか!ああならこうだから、こうじゃろが!』
 『いえ、それはあれなので、もうこれなのです』
 『なんじゃと?やかましゃー!おのれ何ぬかしとるか!』


 車椅子男がステッキでガッツンガッツンと殴りかかったのです。
たかだか半世紀ちょいの私の人生ですが、車椅子の人が暴行をはたらく場面は初めてです。

 『キャー、やめてーーー!』

 お決まりの女性の絶叫スタートです。
が、車椅子の男に向かってではなく店員に向かって『やめてー!』と絶叫しています。
でも店員はまったく無抵抗でひたすら頭を叩かれているだけです。
女性の絶叫瞬間だけを見れば店員が暴行をしたように錯覚するでしょうが、
あくまでもステッキでガッツンガッツン叩いているのは車椅子の男であって、
店員はまさに被害者であり、その店員に向かって『やめてー!』と絶叫するのですから、
介護の女性も中々な臭い芝居で車椅子の男を援護しているわけです。
頭をステッキで叩かれまくって血が出た店員は毅然として、


 『あなたから暴行を受けたので警察に通報します。
 この場を動かないで下さい』

と冷静に電話していました。
ポケットから出したハンカチで額の血をぬぐっていました。
さすがに流血を見て車椅子の男も、しまった、と思ったようでした。
介護の女性も意気消沈して車椅子の男をなだめていました。
他の客が遠巻きに眺めています。

私は偶然にほぼ一部始終を近くで見た形になりました。
まるで一方的な車椅子の男による暴行でした。
よし、いつでも店員側の証人になろう、と一瞬思ったのですが、
よく考えると何が原因なのかさっぱり分かりませんし、
なのでもし証人になっても事情説明もできませんし、
それにろくにオランダ語もできませんし、
これはさっさと買い物を終えて立ち去るべきだとコンマ5秒で頭脳が判断し、
そそくさとその場を速やかに立ち去ったわけです。

 『車椅子のオッサンは何が気に食わんかったんかのう?』

車椅子とはいえ体格の大きいオランダ人が店員の胸をつかみ、
ステッキでガツガツ頭を叩くのですからたまったものじゃありません。
警察が来る場面は見てませんし最後がどうなったのか分かりませんが、
無抵抗で毅然と対処した店員は立派でした。
なので私も店員を見倣って毅然として店を後にした次第です。
15:43  |  こんな事あんな事
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