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2014.12.11 (Thu)

取立て屋

ある日の晩酌用の肴です。

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シジミの缶詰。白豆のサラダ。鶏肉の醤油煮。酒。


シジミの缶詰はスペイン土産です。

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スペインはハムはもとより魚介類の缶詰が豊富で楽しいですね。

 『偽警官もあちこち出没するのがスペインじゃで。いつも3人組みで』 


こちらはマテ貝の缶詰です。

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もちろん、酒の肴にはバッチリです。 


というようなことで、最近のメニュー。

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鶏肉から揚げ。シュウマイ。マグロステーキ。
ハム下敷きコーン入りポテトサラダとトマト。
ホウレン草のジャコ炒め。黒オリーブとキュウリ糠漬け。
煮物(エビ・椎茸・ブロッコリー・人参・薩摩揚げ)。
ごはんと醤油風味白胡麻。


取立て屋

取立て業のことをオランダではIncassoといいます。
Incasso会社から貰ったTシャツは当方の結構なお気に入りで、
背中にでっかくINCASSOと書かれており、
それを着てレストランに行ったとき店の人にギョッとされたことがあるので 
それ以後は公の場では着ないようにしているお気に入りのTシャツです。
日本に帰国した時に着るようにしています。

オランダで取り立てにやってくる人は格闘技系の人が多いです。
取立てを依頼すると30~50%は取立て屋さんに持っていかれますが、
問答無用にきっちり取り立ててくれるのでゼロ回収よりは遥かにましです。
請求書を出しても中々支払いのしない相手にIncassoの方たちが出番なわけです。
力強い体格が問答無用の肉体言語として相手にものを言うわけです 


取立てと言えば、昔こんなことがありました。


あれは当方がまだ京都で暮らしていた今から30年ほど前のことです。
左京区の出町柳駅から出発する京福電車の次の駅は元田中といいます。
その元田中駅から徒歩数分にある小さい店が当方の行きつけ喫茶店でした。

いつも火曜日の夕方に必ず訪れてはゆっくりとコーヒーを飲みました。
週刊誌や色々な雑誌の新しいのが揃う日が火曜の午後だったからです。
その日もゆったりした気分で雑誌を読みながらコーヒーを楽しんでました。
ふと背後の席の男二人連れの会話が耳に入りました。


 『どやねん、今日は上手く行ったんかいな?』
 『それがあきまへんねん。。これで事務所戻ったら怒られますわ』 
 『そっかぁ。。しっかりせなあかんで。。。』

一人は若い20代そこそこの男。もう一人は30代半ばでしょうか。

 『アニキは上手く行ってますの?』
 『わしは、まあボチボチやな。今日はもう事務所に戻るで』
 『そうすか。。。俺は、もうちょい頑張ってから帰りますわ』 

相手をアニキと呼んでいました。

 『で、次はどこ行くんや?』
 『ここから近所の茶山駅近くの吉田ちゅう家ですわ』
 『茶山の吉田?どれちょっと見せてみんかい』

といってアニキが若者の書類を見ています。

 『ここな、ちょっと止めとけ。これ、わしの知り合いや。
 わしが安生したるからこれはわしに任せとけ』
 『え!でもこれやって帰らんと社長に叱られますわ』 
 『わしの回収分を一つお前に回したる。
 代わりにこの吉田はわしが貰とく。これでお前も手ぶらちゃうし気が楽やろ。
 ほな一緒に帰ろか。あとはわしに任せとけ。心配すな。
 わしかてな、知り合いが追い込みかけられるんは切ないわ』
 『アニキ、すんまへん。おおきに』 

こんな会話で二人は店を出て行きました。

「追い込み」とか「回収」とか、彼らは取り立て業の人たちでした。
80年代の日本ではサラ金が大流行した時代でした。
やはり知り合いが絡んだりすると色々と裏で配慮していたようです。
何をどう処理するのか知りませんが茶山駅の吉田という人も、
アニキの知り合いだったので恐らく取立ては無かった事でしょう。

 『吉田いう人。助かったみたいやね』 

二人が出て行った後で店のマスターがポツリと呟きました。

 『浮世舞台の花道は表もあれば裏もある、じゃの』 
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