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2018.07.15 (Sun)

育児

育児で泣いた方の話が出てました。


娘の2歳児検診に行ってきました。
保健師さんと子供のことや育児の話をしてたら、
急に涙が流れ鼻水も出て化粧もボロボロになりました。
保健師さんのたった一言が心に沁みました 

 『頑張ってるね。お母さん偉いね』

育児なんて世の母親みんながしてきた事なのに、
なぜか私は上手く行かなかったり旦那に分かってもらえなかったりで、
それが保健士さんに認められたことで本当に嬉しくて嬉しくて。

 『今日はこれぐらいご飯食べてくれたよ!』 
  
食の細い娘の今日のできごとを嬉しく旦那に報告しても
 『へぇ~…、で?』 
みたいに言われたり  

旦那が居るからと思ってふと目を離したすきに娘が転んでしまって、
 『なんでちゃんと見てないんだよ』 
と怒鳴られたりで正直だんだんとしんどくなっていった 

私は頑張れてない。
ダメな母親だ。
ちゃんとしなきゃ。
一秒たりと目を離しちゃいけないんだ。

そんなこんなで最近はずっと気持ちが緊張していました。
言う事聞いてくれない娘にイライラが続いていました。


でも、
保健師さんの言葉を聞いて、
泣いて声も出ない私の背中撫でてくれて、
私を認めてくれて、私の話を聞いてくれて、
ずっと溜めていたものを全部吐き出すことができてスッキリしました。

 『あなたは十分頑張っているわよ。
 これからまだまだ育児は続くんだから肩の力を抜いて。
 子供がご飯食べてくれると嬉しいわよね。
 それはね、お母さんの味を分かってきたからなのよ。
 お母さんのご飯が美味しいからなのよ。
 ケガだってたまにはするよ。子供はよく転ぶものなのよ。
 命に関わるケガじゃなければ自分を責める必要なんてないわよ。
 娘さんはお母さんのこと大好きなのよ。だからたくさん笑う子なのよ』

旦那にかけて欲しかった言葉を全部言ってもらった感じでした。
胸の奥から力が湧いてくるようでした。
また頑張ろう!この子は絶対私が守る!って気合いが入りました。
検診行ってからずっと笑顔で娘と楽しく過ごせています。
ありがとう保健師さん。

何があっても困らないように仕事してお金を貯める事にしました。
娘に寂しい思いさせないようにこれからも頑張ります。
10:54  |  こんな事あんな事

2018.06.17 (Sun)

老け顔

運動会も曇天の中で気持ちよく終わりました。

今年もお弁当のご注文ありがとうございました。

また来年もよろしくお願いします 




ということで、中国からのニュースを一つ。



老人が一人生徒に交じって勉強しています。



老け顔1


ですがこの方はれっきとした高校生で18歳です 

崔さんという名前です。
彼を知らない学校訪問者は校長先生だと間違うそうです 


何故このように老けているのか?

中学校のときに顔面下垂症という奇病を患らったからです 
顔の筋肉が老人のようになる病気です 

で、中学の頃のニックネームが 『住職』 でした 

しかし、別のニックネームは 『勉強王』 です 

彼は勉強が大好きなのです 


老け顔2



 『なかなか、渋いのう』  
09:45  |  こんな事あんな事

2018.06.01 (Fri)

心の修羅場

新婚当初はそんなことはなかったのです。

いつ頃からかその方の奥さんはイビキをするようになったのです。
特に体型が太ったというわけでもありません。
イビキは徐々に悪化というか酷くなってきたわけです 

イビキの当人は自分のイビキには気が付かないものです。
指摘したとしても、「あ、ごめんなさいね」、てなもんです。

どれほど酷いイビキなのか録画して妻に見せてやろう。
そう思い立ったご主人は録画カメラを長時間設定で設置したのです。

翌日、仕事からご主人が帰宅すると奥さんは買い物に出ました。
さっそくご主人はわくわくしながら録画を確認しました。
バッチリとイビキ場面が撮影されていました。
強烈なイビキで部屋が震えるような音響です。
よしよし、と思ったご主人は残りを早送りで確認しました。



そして、それは、中ほどに映っていたのです 



耳栓をして寝ていたご主人がおもむろに起き上がり、
奥さんの真横に正座して何かブツブツと呟いているのです 
まったく身に覚えのない行動でした 
イビキをする奥さんの横で何かを呟いている自分 
あまりの出来事に呆然とその映像を凝視したのです。
30分ほどブツブツ言っていた自分はまた布団に入りました。
そのまま特に変化なく映像は朝を迎えてました。


 『心の中が修羅場だったわ』 

14:22  |  こんな事あんな事

2018.05.26 (Sat)

オランダの世界遺産

オランダには世界遺産が10個あります 

調べるまで10個もあるなんて知りませんでした。


ご存知のように身近なところでいえば、
アムステルダム中心部一帯は最近認定された世界遺産エリアです。
なので街へ行けば自動的に世界遺産を歩くことになります。
喧騒としたあのエリアが世界遺産とはにわかには信じられませんが、
市は地道にこつこつと建物や道路を今も修復していますね。

近頃アムステルダムはかなり観光客が増えた感じを受けましたが、
アムステルダム中心部が世界遺産に認定されたことが
集客の大きな要素になっているので間違いないと思います。
どこかへ旅行したとして、
そこに世界遺産があるのなら見てみたいと思うのは人情です。
アムステルダム中央駅から出れば自然と世界遺産エリアにいるわけで、
観光地としてこれはかなり大きなアドバンテージです。

ちょっと有名どころではユトレヒトにシュレーダー邸なんてのもあります。
要するに建物ですが、建築関係者の興味をそそるでしょうね。
キンデルダイクの風車たちも世界遺産になってますが、
ザーンセスカンスの風車たちは認定されていません。


ですが!

こんなところにも世界遺産がありました。

 『わしゃ知らんかったわ』

アムステルダムからザーンダム方面へ行き A8 号線に入ります。
左遠方にザーンセスカンスの風車たちを小さく見ながらそのまま A8 を北上。
プルメレンドという街を過ぎてすぐの6番出口 Purmerend-Noord で高速を降ります。
降りれば N244 号線でそれを左折するわけです。
そのまま直進して最初の出口を降りて右折して進むと村があります。
Middenbeemster という村で王室御用達のベームスターチーズの村です。

このエリアはオランダで一番最初の干拓地なのです。
この ベームスター村を中心とした周辺
が世界遺産に登録されています。


日本から親戚やら友人らがオランダへ遊びにきたりすると、
風車見物でザーンセスカンスを案内する方はけっこう多いでしょう。
でも、そこから10分ほど車で北上しベームスター村まで足を延ばし、
世界遺産を散策して王室チーズなんぞを買い込んでカフェったりすれば、
アムステルダム市内とベームスター村の二つの世界遺産を、
客人たちは労せずして旅の思い出として命に刻むことができるわけです。

ベームスター干拓地域
Droogmakerij de Beemster



 『ま、行って見なされ。特にどうってことない世界遺産じゃ』
16:39  |  こんな事あんな事

2018.05.25 (Fri)

伝承遊びから見えること

南洋諸島。

太平洋戦争前に日本統治の時期があります。
ミクロネシアなどの島々がある広大なエリアです。

そこの島に住む子供たちには、
『幽霊ごっこ』 という遊びがあります 
その島の祖父母の代あたりからの伝承遊びです。

ルールの基本は単純な鬼ごっこで、
要するに鬼役の子が他の子を追い掛けて捕まえる遊びです。

面白いのは、
鬼には独特の 『掛け声』 があることです。
その掛け声を口にしながら追いかけるのです。
その掛け声が以下の三つです。


「グンソウドノ」 
「オイテカナイデ」 
「ミズヲクダサイ」 

子供たちはそれが日本語だと知りません。
意味など分からず声に出して走り回っているのです。
遊びのルールなのです  



 『日本軍が統括した島で何があったか。
  終戦間際の日本兵の混乱の様子が目に浮かぶのう』
 
17:07  |  こんな事あんな事

2018.05.21 (Mon)

税務署員の体験

以下、税務署員の方の体験です。


90年代に田園調布の某家へ査察に入りました。
玄関では奥さんが数珠をじゃらじゃらさせつつ、

「悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散。」

と、つぶやいています。

この家はカルト宗教に帰依しているのは調査済みでしたが、
こういう迎えられ方は面食らいますし不愉快でした。

同僚職員Aが

『ずいぶんと奥さんは不機嫌そうで』

と皮肉を言うとご主人も鼻で笑ってこう言いました。

『本日来る客人は悪運を運ぶと家内が夢を見たらしくてね』

宗教関係のまがまがしい神棚がありました。
それ以外はいたって普通のセレブ系な室内でした。

調査を開始しましたが脱税に結び付く証拠は何も見つかりませんでした。
主人は余裕しゃくしゃくです。奥さんは相変わらず「悪霊退散」を繰り返しています。

行き詰まりを感じだときに同僚Aが、

『調査してない所が一つある。神棚だ!』

Aが神棚に手をかけようとしたとたん、
ひたすら「悪霊退散」を繰り返していた奥さんの声が止まり、
真っ青な顔で、

『止めろ!地獄へ落ちるぞ』

と喚きだし、ご主人も打って変わって、

『やめろ!呪われる!お前ら死にたいのか』

と叫び出したのです。

このあわてようを見てビンゴだと確信しました。
Aが神棚を探ると中から箱が見つかりました。
怒鳴る奥さんとご主人をよそ目に箱を開けました。

『あぐっ!』

Aが言葉を呑むように唸りました。
なんと中には女の髪と爪そして動物の干からびた目玉のような物が
びっしりと大量に入っていたのです。おぞましいものでした。

我々が静まり返ると奥さんが目を吊り上げ凄い形相で言いました。

『言ったはずだ。お前達はもう救われぬ。命はないと思え』

Aは緊張しながら箱を閉めて神棚へ戻しました。
Aの手は震えていました。

上司に調査失敗を電話報告しました。
すると上司から怒鳴り声が返ってきたのです。

『馬鹿者!だからお前らは詰めが甘いんだ。まってろ。今から俺が行く』

上司が到着しました。
挨拶を終えると上司は神棚に直行し箱を平然と開けたのです。
驚きながら見つめる我々。ご主人と奥さんは真っ青です。
上司は手を突っ込み、中をまさぐってニヤリと言いました。

『おら、見ろ!この箱は二重底だ』

二重底の中から脱税証拠となる裏帳簿が見つかりました。
ご主人も奥さんもみるみる憔悴していきました。

上司は我々にこう言いました。

『いいか。真に怖いのは霊やら呪いやらじゃない。人間の欲と悪意だ。
こういう人間たちは金のためなら嘘も付くし演技だって平然とするんだ。
神棚に隠すずるさ。呪いを利用する手口。怖いのは人間の欲と悪意だぞ』

かなりの脱税が判明しその家は追徴金が課せられました。




それから一年。



最初に箱を触ったAが自殺しました。


そして二年後。、


上司が交通事故で死亡しました。


箱を触った二人が死んだのは偶然でしょうか?



怖いのは人間の欲と悪意だけでしょうか?

何か目に見えないものもあるのではないでしょうか……



 『オランダで怖いのは税務署からの手紙やな』
16:05  |  こんな事あんな事

2018.05.20 (Sun)

リール3 そしてラマダン

『酒飲みは、60歳を過ぎると、
良い記憶しか残らない』

ということだそうです。

 『名言やな。実にええこっちゃ』 

 『都合の悪いことは覚えてないということです』 

 『・・・・・・か、かなり、そうかもしれん』   


ということでリールから去る時間が迫りました。

鉄道の在来線と国際線の間にあるショッピングモールを散策しました。
比較的新しいモールでなんとこの中にユニクロがありました。

  IMG_0707.jpg

そしてフランスでのユニクロの扱いはこんな感じです。

 ZARA ユニクロ Levis ←クリック

ZARA そして LEVI'S と同格です 


 『嬉しくなったわ。ユニクロ、ありがとう』 


ま、以上のようなことでリール滞在ちょうど24時間の旅が終了しました。
午後18時発予定バスが1時間遅れの19時発になり、結局は20時発でした。
ですがバスは飛ばしに飛ばしてアムス着は予定通り定刻23時でした。

ちなみに大繁盛していたケーキ屋さんの一枚。

  IMG_0703.jpg

このホールケーキのトッピングセンスの良さ。
オランダではお目にかかれないセンスです。
さすがにフランスですよねえ。
内部はカフェレストランです。Meert という店です。
ケーキを味見しようと思いましたが客多すぎで断念しました。

 『ケーキを見て食べたいと思ったのも久しぶりじゃったわ』 


さて ラマダン です

今月15日から来月14日まではイスラムの人々はラマダンです。
私も今年で3回目となるマイオリジナルラマダンを実行中です。

それは 断酒ラマダン です。

つまり一か月の酒断ちです。
1年に1回、一か月の断酒というわけです。
夕食の友はもっぱらノンアルコールビールです。
ノンアルビールも質が向上しました。
特に Grolsch のノンアルビールは最高です。
普通のビールとそん色ありません。
色々なノンアルビールを昨年比較検討しましたが、
他のどのノンアルビールよりもお奨めです。
置いてない店もありますが JUMBO スーパーにはあります。

晩酌をしないので夕食がすぐ終わりますし、
結果的に夜が長いので一仕事できますし、
睡眠時間がかなり短くてすみますし、
寝起きの体が楽なのでフットワークが軽いです。

 『良いことづくめじゃわ』 
20:54  |  こんな事あんな事

2018.05.14 (Mon)

北フランスのリール訪問 2

はじめに業務連絡です

16日の水曜は予約一杯です。
ご理解のほどよろしくお願いします 




ということでリールのホテルにチェックインしました。
さっそく夕食を摂りに近所のブラッスリーに入りました。

リール在来線駅の周辺です。
駅周辺はなかなか賑やかです。
寿司屋もたくさんあります。

入った店はけっこう有名店のようです。
Les 3 Brasseurs ←クリック

もちろん頼んだのはカルボナード・フランドルです。
牛肉のビール煮込み。
フランドル地方の家庭料理です。
家庭料理だけに店で出すときは違いが出ます。

カルボナード・フランドル

牛肉がホロホロです。
つけあわせのサラダはマスタードソースで、
これがまたとても美味しい。
フライドポテトが定番のようですが、
ご飯やパスタの方が合うような感じでした。

他にも二店舗ほどブラッスリーを訪れましたが、
注文したのは牛肉のビール煮込みばかりでした。
店によってはハーフサイズというのもあり、
酒の肴にはもってこいです。



翌日は美術館訪問です。

最初はホテルから近場にあるリール美術館 ←クリック
PALAIS BEAUX-ARTS LILLE が正式名称です。
はっきり言いますが、ここはさほどでもありませんでした。


次に訪問したのが現代美術館 ←クリック

のっけからピカソの彫刻が野外に展示されています。

  野外ピカソ
   ↑クリックで拡大

館内常設展にもピカソの絵画がてんこもりです。

  ピカソ
   ↑クリックで拡大

特別展は別途料金がかかりますが常設展だけで堪能できます。
リールに行くことがあれば訪問をお奨めします。

ちなみに市内からここへの行き方。
徒歩ではさすがにちょっと遠いですがメトロとバスで30分ほどです。

リールのメトロは1番と2番の二本だけなので分かりやすいです。
どちらを利用しても行くことができます。

メトロ1→ Pont de Bois 下車→バス4に乗り換え Lam で下車し徒歩2分。
メトロ2→ Fort de Mons 下車→バス59に乗り換え Lam で下車し同様。
バス降り場はともに同じ Lam です。

 『何だか、たのしかったわい』
14:39  |  こんな事あんな事

2018.05.07 (Mon)

北フランスのリール訪問1

4月末の連休を利用し北フランスのリールという街を訪問しました。

目的は以下の2つです。

・現代美術館を見学すること。
・牛肉のビール煮を食べること。

オランダからの移動手段はFlixbusを利用しました。
夫婦の往復料金が60ユーロでした。安いもんです。

ブリュッセルで1時間半の休憩後に14時に別のバスに乗り換えでしたが、
アムステルダムの出発自体が運転手の都合で1時間ほど遅れてしまい、
にもかかわらず運転手は途中の休憩時間はしっかりと取り、
どこか余裕をこいてましたがアントワープの高速環状線がいつもの大混雑で
運転手の思惑を吹っ飛ばすようにダダ遅れとなり、
焦った運転手はスピードを上げたり急ブレーキをかけたりで悪戦苦闘し、
ブリュッセル到着予定12時半がなんと14時15分着となってしまい、
乗り換えバスは既にフランスへ向けて出発したあとでした 
多くの乗客から文句を浴びせられた運転手ですが自業自得です。


バス発着場にいたFlixbusスタッフが代わりのバスを手配してくれました。
当方のバスは夕方17時発のバスとなりました。

  ブリュッセルスタッフ 
次から次へと遅れて到着するバスと乗客への対応は、
たった一人のこのスタッフが実によく働き中々立派でした。


というわけで、
17時までの3時間がブリュッセル市内観光となりました。
ブリュッセル市内を歩くのもなんだかんだで24年ぶりです。

バス発着場は北駅横です。
駅を背にしてぶらぶら行くと左手にヒルトンホテルが登場。
するとそこから突然賑やかなショッピング通りが姿をあらわしました。
人ごみの中を真っ直ぐに歩いて行くと何とグランプラスに自然到着。
ブリュッセルの北駅と中央駅は一本の賑やか通りでつながってることを知りました。
そして通りのちょうど中間点にはユニクロがありました。

 ブリュッセルユニクロ   ユニクロ店内 ←クリックで拡大

ユニクロ商品を眺めていて何だか嬉しくなりました 
日本と同じものが売られています。

久々のグランプラスも見物し、軽くカフェでコーヒーを飲んで、
再び北駅横のバス発着場でフランス行きのバスに乗りました。
これまた定刻より1時間遅れの18時出発となりました。

この日は全てのバスが渋滞で遅れる日でした。

リール到着は20時過ぎ。
リールではリール国際線駅の横にバスは到着です。

国際線駅と在来線駅の間の広場には有名なオブジェが置かれています。

 リール駅前

これは日本人女性の草間彌生さんの作品です。

ホテルは駅そばに取っておきました。
予定より遅れてのホテル着で受付スタッフは既に帰宅後。
当方へのメッセージと部屋のカギが受付デスクに置かれていました。
なかなか大胆というか合理的というかフレキシブルなホテルです。
14:57  |  こんな事あんな事

2018.04.16 (Mon)

怖い話

温暖な春です。

となると怖い話が登場です。

大学に入った新入生が経験した話です。


彼は東京の大学に進学し初めてのアパート一人暮らしを始めました。
田舎から出て大都会での夢の一人暮らしです。
多少の不安も自由な日々の暮らしに夢や希望で胸がいっぱいの気分です。

別の大学に進学した高校の同級生がすぐ近所にいることを知りました。
そうなるとしょっちゅう互いのアパートを行き来しだすのは当然のこと。
そうこうしているうちにアパートのスペアキーも交換しあい、
いつでも気分次第でお互いのアパートを自由に出入りできるようにしました。


そんなある日のことです。
大学から夕方に帰宅するとアパートのドアの鍵がかかってません。
「おーい。来てるのかあ?」と彼が呼びかけると、
「おー、いるぜ」と友人からの返答。

アパートの作りはドアを開けて玄関の右がトイレで左が浴室です。
正面に台所が設置されており台所右横を抜けて奥が六畳一間です。

そそくさと靴を脱いで、今日こそゲームに負けんぞ、
そう思いながら奥の部屋へ進みました。
するとです。誰もいません。
お、隠れやがったな?
狭い部屋のことです。探すのも簡単です。
ベッドの下。押し入れの中。小さいベランダ。
どこにもいません。
ありゃりゃりゃ?
他に隠れようがありません。
「おーい。降参降参。どこにいるんだよ?」と呼びかけました。

すると、
今度は玄関口の方から声がしました。
「いまから出るよ」
友人の声ではなく女性の声でした。
トイレの電気がついてます。さっきは消えてました。
え?だれ?女?なんで?
急激に全身に悪寒が走り心臓がバクバクしました。

トイレのドアがガチャ、ギギーとゆっくり開きます。
彼はドアから目が離せません。
人は何か恐怖を感じるとそこを凝視してしまいます。
みちゃいけない。みちゃいけない。
心ではそう思ってるのに冷汗が吹き出し目はトイレにくぎ付けです。
何か黒い影がゆっくりと出てきました。
スローモーションのように上半身がゆっくりと出てきました。
あああ、なんだ?あれはなんだ?見ちゃいけない。いけない。
そう思いながら彼は全身が硬直し突っ立ったまま見つめました。
あああ、ダメだ、ダメだ。ああああああ。

と、その時です。

玄関がガチャガチャっと開いて、
「おーい、帰ってるかー?」と友人の声。
途端にスッとトイレのドアが閉まり電灯も消えました。

友人の登場で彼は恐怖から解放され後ろのベッドにぶっ倒れました。
「おいおい、どうしたんだよ?大丈夫か?」
駆け寄る友人に彼はいま起こった一部始終を話しました。
とりあえずトイレをチェックした友人は異常は無いことを確認。
「でも、とにかくここを出よう。俺のアパートへ行こう」

彼はそれから友人のアパートで暮らすようになりました。
とてもじゃないですが一人ではもう自分のアパートで暮らせません。
「あれはいったい何だったのでしょう?」

彼は一人暮らしができなくなってしまいました。


 『何じゃったんだろうのう?』
16:00  |  こんな事あんな事
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